分譲住宅を購入する際に押さえておきたい「間取り」のポイント

分譲住宅を購入するにあたって検討したいのが「間取り」です。住宅購入の際は、どのような間取りの住宅を選択するかが重要ですが、分譲住宅の場合は間取りが決まっています。希望が100％叶う間取りの住宅を見つけるのは、難しいでしょう。そこで、どのようなポイントを満たせば住み心地のよい「間取り」といえるのかをまとめました。

分譲住宅のよい間取りとは？

最近の分譲住宅は、オーソドックスな間取りだけでなく、コンセプトを考えた個性的な間取りの住宅も増えています。一言で間取りといっても、少しの違いで「住みやすい」「住みにくい」の差が出てしまいます。
では、住み心地のよい「間取り」を見つけるには、どのようなポイントを押さえるとよいのでしょうか。
●リビングの広さと日当たり(最も過ごすことが多い空間)
●バルコニーの日当たり(洗濯物が乾きやすいかどうか)
●対面キッチン(料理をしながら家族と触れ合える)
●家事動線(水回りが離れすぎていないかどうか)
●収納(各部屋に備え付けられているか)
以上の5つのポイントは、特に注意して確認しておきたい点です。このような点を押さえておけば、家事もしやすく家族が快適に暮らせる住宅を見つけやすいでしょう。

家族の暮らしに合わせた間取りが理想

購入したマイホームには、家族で住む人がほとんどでしょう。家族構成によって、必要な部屋数は変わってきます。また、住宅購入後に子どもが生まれたり、将来子どもが巣立って行ったりなど、家族構成は変化していくものです。さまざまなライフプランに合わせた「間取り」をご紹介します。

将来子どもを持つ予定の夫婦のみで住む場合の間取り
住宅購入時は夫婦のみの暮らしであっても、将来のお子様のことを考えるのであればれば、部屋数は余裕をもって確保した方がよいでしょう。4人家族で住む場合は、基本的には3～4LDKがよいとされています。最近では間仕切壁で部屋数を変えられるタイプもあるのでチェックしましょう。
子どもが一人の場合は2LDK～、子どもが二人の場合は、性別が違うのであれば子ども部屋を個室にする必要を考慮して3LDK～がよいでしょう。
また、将来子育てをする時期に備えて、子どもから目を離さずに家事ができるよう対面キッチンを選択したり、安全に寝かしつけができるよう和室を選んだりなどということも考えておくべきでしょう

老後を過ごす夫婦のみで住む場合の間取り
子どもが巣立って、夫婦のみで老後の生活を送るには家が広すぎるため、手頃な広さの住宅に買い替えるというケースもあります。二人で住む場合は、2LDKあれば十分快適に過ごせますが、子どもが帰省した時のために1部屋余裕をもった間取りにしておくのがおすすめです。普段は夫婦の趣味の部屋にするなど、活用するとよいでしょう。

子どもが3人以上の家族で住む場合の間取り
子どもが3人以上である場合、子ども一人ひとりに部屋を与えるというのが難しくなります。子どもが小さいうちは夫婦の寝室で一緒に過ごし、思春期を迎える中学生あたりから部屋を分けたり、男の子部屋や女の子部屋のように性別で子ども部屋を分けたりといった工夫が必要になってきます。4～5LDKくらいの部屋数の住宅であれば、対応は可能でしょう。

二世帯住宅の場合
二世帯で住む場合は、どの部分までを共有するかを話し合うことが大切です。部屋・設備共に世帯ごとに独立したタイプの住宅にするのか、キッチンや浴室などの設備は共有して部屋は独立したタイプの住宅にするのかなど。
あらかじめしっかり話し合っておくことが、二世帯で快適に暮らしていくためには重要です。

生涯暮らしやすい間取りを考えましょう

住宅を購入するというのは、非常に大きな買い物です。住んでみてから後悔しても、なかなか買い替えるという訳にはいかないでしょう。マイホームを持つことを検討する場合は、現在のライフスタイルだけではなく、将来の家族構成を想定して間取りを考えることが大切です。子どもが生まれて家族が増えた場合などを考え、1部屋は余裕をもって確保しておいた方がよいでしょう。
また、購入した住宅で一番多くの時間を過ごすのがその家庭の「主婦(主夫)」です。家事動線が優れている間取りであれば、普段の家事もスムーズにこなすことができ快適に過ごしてもらえるでしょう。

まとめ	分譲住宅を購入する際に押さえておくべきポイントは、「リビングの広さと日当たり」「バルコニーの日当たり」対面キッチン」「家事動線」「収納」など。これらを意識して物件を探すことによって、住みやすい住宅に出会えるチャンスが増えます。