◆名の表す通り緑豊かで快適な住宅地が広がるさいたま市緑区

●見沼田んぼで栄えた農村から緑豊かなベッドタウンへ
さいたま市緑区はさいたま市の東部に広がり、区域は旧浦和市の東部で構成されている。現在の緑区内には、江戸時代に芝川下流の新田への用水確保のため「八丁堤」と呼ばれる堤防が築かれ、ため池の「見沼溜井」が造られた。その後、「見沼溜井」や見沼の干拓により「見沼田んぼ」が誕生、利根川から灌漑用水を引く「見沼代用水」も整備されている。
「八丁堤」の跡地には「見沼代用水」と「見沼田んぼ」の中央に残された芝川を結ぶ閘門式運河「見沼通船堀」も建設された。この運河は、日本最古の閘門式運河で、歴史的にも貴重な存在として知られる。現在、「見沼通船堀」は公園として整備されているほか、通船堀の船割りを担った「鈴木家」の住宅も現存している。
江戸時代には、今の「浦和美園」駅の西側にあたる大門に、日光御成道の宿場も整備された。ここは徳川将軍家が日光へ行き来する時に休憩場所として使われたという歴史もあり「大門宿本陣」など歴史を感じられるスポットが残る。
現在の緑区内は国鉄（現・JR）武蔵野線の開通以降、ベッドタウンの開発が進んだ。近年は「浦和美園」駅周辺で土地区画整理が行われ、新しいまち「みそのウイングシティ」が誕生するなど、大規模開発も進んでいる。

●埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線で東京都心直結

緑区内にはJR武蔵野線の「東浦和」駅と埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線「浦和美園」駅がある。埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線は東京メトロ南北線への直通運転が行われ、「市ヶ谷」駅や「溜池山王」駅など東京都心にダイレクトアクセス可能だ。

緑区内には東北自動車道の「浦和」ICがあるほか、緑区の北側、見沼区方面には首都高速埼玉新都心線 「さいたま見沼」出入口もあり、高速道路の利用も便利だ。

●大規模ショッピング施設に加え、公共施設や大規模病院も充実

緑区内では幹線道路沿いに「クイズゲート浦和」をはじめ、「MEGAドン・キホーテ 浦和原山店」、「ヤオコー 浦和中尾店」などロードサイド型のショッピング施設が充実し、買い物の利便性も高い。

「浦和美園」駅前にもスーパーマーケット「イオン浦和美園店」に加え170店舗の専門店が入る「イオンモール浦和美園」があり、多彩な買い物ニーズを満たせる。

「さいたま市緑区役所」に隣接して、「さいたま市立東浦和図書館」やホール、フィットネスルームなどがある「プラザイースト」があり、ワンストップで行政手続きや公共サービスを利用できることも緑区の魅力だ。緑区内には「さいたま市立病院」など大規模病院があるのも心強い。

●さいたま市の東の拠点に成長した「みそのウイングシティ」

2001（平成13）年に開設された「浦和美園」駅周辺では大規模な土地区画整理が行われ、新しいまち「みそのウイングシティ」が誕生している。「みそのウイングシティ」は2006（平成18）年にまち開きを迎え、「イオンモール浦和美園」もオープン。

2016（平成28）年1月には「さいたま市立美園図書館」や「さいたま市緑区役所 美園支所」に加え、多目的ホールや集会室、音楽室を備える複合公共施設「美園コミュニティセンター」が開館、2017（平成29）年3月には「みそのウイングシティ」の東側に「ウニクス浦和美園」がオープンするなど都市インフラ施設が充実してきた。

2024（令和6）年には「浦和美園」駅から北へ約1kmの場所に、「順天堂大学医学部附属埼玉国際先進医療センター（仮称）」が誕生する予定だ。この病院は一般病床800床、診療科28科を有する埼玉県内有数の規模を誇り、医学系大学院の教育施設や研究施設、がんの治療ができる陽子線治療施設なども併設される予定で、今後のさらなる発展も期待されている。

●自然や歴史、スポーツに触れられるスポットも豊富

緑区内には休日に訪れたいスポットも多い。「浦和美園」駅の北には2002（平成14）年のサッカーワールドカップのメインスタジアムとして使われた「埼玉スタジアム2〇〇2」があり、現在もサッカーJリーグ「浦和レッドダイヤモンズ」のホームスタジアムとして試合が行われている。

こども動物園や園芸植物園がある「大崎公園」、キャンプやバーベキューも楽しめる「さぎ山記念公園」など緑に親しめるスポットも充実。さいたま市内最古の民家などが移築されている「さいたま市浦和くらしの博物館民家園」や1878（明治11）年に建てられた旧「埼玉県師範学校」の校舎の一部を復元した「さいたま市立浦和博物館」など歴史を感じられるスポットもあり、思い思いの休日を満喫できるだろう。