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新築一戸建ての頭金の必要性と貯め方を紹介します
新築一戸建てを購入したいと考えていませんか?もしかすると、「頭金は必要なの?」「どれくらいの額を用意すればよい?」などの疑問が浮かんでいる方がいるかもしれません。お困りの方のために、頭金の必要性と目安、貯め方を解説します。このページをみれば、新築一戸建てと頭金の関係がよくわかるはずです。気になる方は、参考にしてください。
新築一戸建て購入時に必要な「頭金」とは?
頭金とは、契約や申込時に支払う一定額のお金です。新築一戸建てにおいては、その価格から住宅ローン借入金額を引いた部分といえるでしょう。つまり、住宅ローンから2500万円を借りて3500万円の新築一戸建てを購入した場合、現金で支払う1000万円が頭金となります。頭金は必要なのでしょうか。
頭金は必ず必要?
新築一戸建ての購入に、頭金が必須というわけではありません。現在では、フラット35をはじめ、頭金なしで借りられる住宅ローンが登場しています。にもかかわらず、頭金が必要といわれる理由は、住宅金融支援機構の融資上限額が住宅購入価格の8割だったからです。この名残で、今でも頭金は必要と捉えられることが多いと考えられています。
頭金を用意するメリット
絶対に必要なわけではないものの、頭金を用意することで以下のメリットなどを受けられます。
月々の返済額を減らせる
頭金を用意すると借入金額が少なくなるので、月々の返済額を減らせます。
返済期間を短くできる
頭金を用意しない場合と月々の返済額が同じであれば、返済期間を短くできます。
総返済額を減らせる
借入金額が減るので利子も減ります。よって、総返済額も減らせます。
金利を抑えられる
住宅ローンの中には、一定割合の頭金を用意することで金利を抑えられるものがあります。この理由によっても、総返済額を減らせます。
以上のメリットなどがあるので、頭金はないよりもある方が良いといえるかもしれません。いくらくらい用意すればよいのでしょうか。
頭金の金額は住宅価格に応じてさまざま
具体的な頭金の額は、ケースにより様々です。200万円未満を用意して新築一戸建てを購入する方もいれば、1500万円以上を用意して新築一戸建てを購入する方もいます。全体を平均すると、住宅価格の2割程度といわれています。現在でも、頭金の目安は住宅価格の2割程度と考えられているのです。
頭金が少ない場合のリスクは?
先ほど説明した通り、頭金なし、あるいは少額の頭金でも新築一戸建てを購入することは可能です。ただし、以下のリスクなどが想定されるので注意しましょう。
返済総額が大きくなる
頭金が少ないと、借入額が大きくなるため返済総額も大きくなります。また、住宅ローンによっては、借入金利も高くなる恐れがあります。
値下がりした場合のリスクが大きくなる
住宅の価値が減るスピードとローン残高が減るスピードに差が生じやすい点にも注意が必要です。借入額が大きいと、住宅の価値が減るスピードよりもローン残高が減るスピードの方が遅くなる可能性があります。住宅の価値の方が早く減ってしまうと、売却金額でローン残高を完済できなくなります。売却そのものが、難しくなるかもしれません。
みんな頭金をどうやって捻出しているの?
頭金は出来れば用意したいお金といえるでしょう。すでに新築一戸建てを購入した方は、どのように頭金を用意したのでしょうか。
計画的に貯金
最も王道といえるのが、不要な贅沢を辞めて余ったお金を貯めることです。数年後を見据えて頭金を貯めたい方にお勧めの方法です。節約習慣を身に着けておくと、住宅ローンの返済も楽になります。
親から援助を受ける
最近になって増えているのが、親から援助を受けることです。贈与税が気になる方は、「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度」を活用するとよいかもしれません。直系尊属から家屋の取得等のための資金を贈与で取得した場合、一定金額まで贈与税が非課税となります。
新築一戸建ての頭金はできるだけ多い方が良い?
頭金なしで新築一戸建てを購入することはできますが、メリット・デメリットなどを勘案するとできるだけ多く用意する方が良いといえるでしょう。頭金は漠然と貯めるだけでなく、生活予備費や手付金、諸費用などにどれくらいかかるか調べたうえで用意する必要があります。何にどれくらい必要か踏まえておかないと、ギリギリになってから計画変更を迫られるかもしれません。分からない点や不明な点がある方は、住宅会社で相談するとよいでしょう。必ずしも、頭金がなければいけないわけではありませんので、ローンの種類や保険の見直しなど担当の営業マンに確認してみましょう。